兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜外観
２階建ての共用スペースと、平屋の宿泊スペースのボリュームで構成される。
傾斜地の高低差を利用して、2棟を階段状のギャラリーで繋ぐ。
外部に奥行のあるウッドデッキを連続させ、
各部屋にアクセスできるように計画する。
外壁は黒く塗られた杉板貼とし、周囲の風景と調和させる。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜大きく跳ね出した庇
玄関部分の庇は大きく跳ね出させて、カート置場のスペースを覆う。
軒裏の仕上げは、外壁と同様に黒く塗られた杉板貼とし、
軒先は、H型鋼を回し見上げた時にシャープな印象を与えるように、
ディテールを工夫する。
跳ね出した庇がコンクリートの壁から浮いたように見え、
建物全体のプロポーションを調整する。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜風景を切り取るエントランス
エントランスは、奥の風景を切り取り視線が抜けるように配置する。
玄関扉は、壁と同じ仕上げとし、枠の見付を、
できるだけ細くすることで外壁に同化させる。
ディテールをシンプルに作る事で余分な建築的要素を排除し、
建物全体にモダンな印象を与える。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜杉板あらわしの玄関ホール
２層吹抜の玄関ホールは、宿泊棟まで続く奥行きのある空間となる。
階段は、スチールの1本フレームに、厚みのある集成材を合わせ、
シャープな印象を与える。
一方、ナラの無垢フローリングや天井は杉板あらわし仕上げで、
ナチュラルな雰囲気を出す。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜緑の景色を望む寛ぎの間
宿泊する人々が集まる寛ぎのスペース。
天井の梁をあらわし、ナチュラルな雰囲気を演出する。
壁の一面は、アクセントにモスグリーンで塗装する。
大きな開口部に広がる緑の景色を望むことができる。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜ナチュラルな雰囲気の暖炉の間
暖炉の間にはペレットストーブを設ける。
マキと比較して燃料の取り扱いが容易であるとともに
木製品の廃材を利用しているので、環境にも良い。
バックの壁はモスグリーンの特殊塗装、茶色に染色した扉を合わせる。
天井は構造材をあらわし、ナチュラルな雰囲気とする。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜縦格子で仕切られた囲炉裏の間
寛ぎの間と玄関ホールの間に囲炉裏の間を配置する。
それぞれの間仕切りに縦格子の建具を設ける。
これを開け放つと内外の空間が連続する空間構成とし、
風や光の通り道となるように計画する 。
TVボードや天井収納も、空間の雰囲気に合わせて造り付ける。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜トンネル状のギャラリー
ゆるやかに傾斜した敷地の段差を利用して、
階段状のギャラリーを設ける。
建物を横断するトンネルは、自然を切り取る額縁となる。
梁下には、ダクト式のスポットライトを仕込む。（左）
宿泊棟の廊下に連続して設けられた小さな窓から光が落ちる（右）

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜杉で作り付けられた２段ベッド
宿泊棟の個室には、杉で作り付けられた２段ベッドを設ける。
天井や柱は、構造材をあらわしナチュラルな雰囲気とする。
梁下には、ダクト式のスポットライトを仕込む。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜自然に囲まれた浴室
水まわりは、２階の眺めの良い場所に配置する。
壁一面を茶色の大理石モザイクタイルで仕上げ、アクセントとする。（左）
浴室は、自然に囲まれた環境のもと、
窓を開放しても外部からの視線がきにならず、入浴できるように計画する。
パウダールームには大きな鏡を設ける。（右）

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜内部空間を繋ぐウッドデッキ
眺望のひらけた方角に、各部屋をめぐるようにウッドデッキを設ける。
これにより機能的に仕切られた内部空間をゆるやかにに繋ぐ役割をはたし、
奥行きのあるウッドデッキでは、バーベキューなど、
様々なシーンが展開することを、期待できる。

兵庫県佐用に建つ杉板貼りのモダンな別荘｜自然を望むルーフテラス
２階の廊下に大きな開口部を設け、テラスへと接続させる。（左）
２階のテラスからは、ゴルフ場を眺めることが出来る。（右）