滋賀県大津市に建つ小さなアトリエのある家|外観
ロケーションは琵琶湖の西側、比良山系蓬莱山のふもとに位置する。
自然の中で暮らすというのは不便であり、
時には自然の脅威に対抗しなければならない。
しかし、建主にとっては、それ以上に価値のある場所であり、
琵琶湖に映る朝日、月明かり、雲の移ろい、虹…
毎日違った表情を見せてくれる「自然」がなによりの贅沢である。
滋賀県大津市に建つ小さなアトリエのある家|アトリエ
玄関を入ったところに織物のアトリエを設ける。
玄関とアトリエの間仕切りには、大谷石でできた衝立を立てる。
これにより空間をやわらかく仕切ると共に広がりを感じることができる。
アトリエからは、ウッドデッキを介し、
琵琶湖を一望できるハーブガーデンへと繋がる。
アトリエの収納建具は、壁と同じオリーブグリーンのペイントで仕上げ、
1枚の壁面のように見せている。
空間を構成する要素を少なくすることで、小さな部屋を広く見せる工夫である。
ツマミは、オリーブグリーンに合う、真鍮製のアンティークなツマミを合わせる。
織器の上部には、レール式のスポットライトを設けている。
滋賀県大津市に建つ小さなアトリエのある家|ナチュラルな無垢の玄関扉
玄関の扉は、オークの板貼で仕上げる。
扉上部には、明り取りと通風の為、開閉できる欄間を設ける。
壁の1面をオリーブ色に塗装し、床は風合いのある黒レンガを合わせ、
ナチュラルな雰囲気でまとめる。
下足棚の上部には、飾り付けを照らすためのスポットライトを設ける。
階段は、緩やかな勾配としっかりとした手すりで登りやすい設計とする。
滋賀県大津市に建つ小さなアトリエのある家|無垢のカウンター
便所の壁は、質感のある紺色のタイルをアクセントとして仕上ている。
これに合わせ、タオル掛けやペーパーホルダーは、
真鍮製のアンティークの金物をセレクトしている。
洗面カウンターは厚みのある杉の無垢板で造り付ける。
滋賀県大津市に建つ小さなアトリエのある家|書斎コーナーのある寝室
寝室は、ネイビーの壁と焦げ茶色の無垢フローリングをコーディネートしている。
2つの寝室を高さ1.8mの収納で間仕切る。
収納上部に間接照明を組み込み、珪藻土の天井を柔らかに包み込む。
アンティークのペンダント照明は、施主様のコレクションを使用。
寝室の一角に書斎コーナーを造り付ける。
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